豊田合成、新領域で事業開拓 医療機器開発ベンチャーに出資

2021年04月01日

ゴムタイムス社

 豊田合成は3月30日、ヘルスケア分野での製品開発を推進するため、医療機関向けに検査機器などの開発を手掛けるジーニアルライトに出資したと発表した。

 ジーニアルライト社は高感度な光学計測技術に強みを持つベンチャー企業で、人の脈拍や血液中の成分といった生体情報を高い精度で計測できる小型の検査機器を医療機器メーカーと共同開発し、国内外で販売している。

 同社は中期経営計画(2025事業計画)で「イノベーションへの挑戦」を活動の柱に掲げ、ゴム・樹脂・LED技術を活かした新領域での事業開拓に取り組んでおり、特に社会的なニーズが高まっているヘルスケア分野などで製品展開を目指している。その一環で、現在、ウイルスや細菌を除菌する「深紫外LED」や、柔らかいセンサとしての活用が期待できる「e―Rubber」などの開発を推進している。同社は、これらの技術を用いて製品化を加速させ、人々が健康で安心できる社会の実現に貢献するため、医療・ヘルスケア事業のノウハウを持つジーニアルライト社とのコラボレーションを進めていくとしている。

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