ゴムシート特集 タイガースポリマー 下半期のシート需要は回復基調 耐熱・放熱要求に向けた材料開発を加速

2021年04月05日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマー(大阪府豊中市、渡辺健太郎社長)のゴムシート部門は、合成ゴムや天然ゴムの汎用シート、シリコーンゴムやフッ素ゴムの特殊シート、ゴムマット(玄関用マット・融雪マット)などの豊富な製品群を揃え、各市場へ供給している。

 ゴムシート部門の20年度(20年4~21年1月)を見ると、コロナ拡大に伴う昨年4月の緊急事態宣言下で、自動車を中心に製造業の生産が一時停止した影響により、上半期(4~9月)のゴムシート需要は全般的に前年同期を大きく下回った。その後は自動車生産が回復に向かうにつれ、下半期の汎用シートの需要も戻りつつあるものの、「本格回復には至っていない」(同社)としている。

 一方、シリコーンやフッ素ゴムの特殊シートは、下半期に入り復調している。半導体関連向けの需要回復が鮮明となっているためだが、「ここにきてシリコーン、フッ素ゴムは原料供給の遅れが懸念されている状況」(同社)と警戒する。

 営業活動では、「ゴム加工メーカーや代理店(商社)と緊密な連携をとりながら、ユーザーへの材料提案を強めていく」という基本的なスタンスを継続していく。「一つひとつの案件を地道に積み重ねることが一層大切になる」(同社)。

 こうした活動と平行し、今後はカタログの見せ方にも工夫を凝らしていく方針。「素材の特徴がより分かりやすく、伝わりやすい内容に整備していく」(同社)考えだ。

 製品では、産業界で進むIT化の流れを踏まえ、

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