ユニチカ、仏企業と取組開始 ナイロン11の包括的リサイクル

2021年03月19日

ゴムタイムス社

 ユニチカは3月16日、同社グループとアルケマグループが、炭素成分が100%植物由来の原料を使用した、カーボンニュートラル素材ナイロン11「キャストロン」の包括的なリサイクルの取り組みを3月よりスタートしたと発表した。

 「キャストロン」とは、ヒマ(唐胡麻)と呼ばれる植物の種子であるヒマシから抽出されるヒマシ油を原料とした植物由来のバイオマス素材で、アルケマのRILSANポリアミド11を使用し、地球環境に優しく機能性に優れている。環境への意識の高いヨーロッパでも期待されている素材で、ナイロン6と比較して「非可食植物由来」「軽量」「耐摩耗性、耐化学薬品性に優れる」「寸法安定性に優れる」といった特徴を持っている。 

 同社は2007年から原料供給先であるアルケマ社との取り組みをスタートさせ、ナイロン11繊維の開発を進めてきた。今回取り組みを進化させ、国内においてその使用済み製品(繊維・フィルム・樹脂)をリサイクルし、再生使用が可能になる包括的なリサイクルの取り組みを開始し、サステナブルな社会実現へ貢献するとしている。

「ヒマシ」イメージ

「ヒマシ」イメージ

 

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