R&D中心に組織体制を変更 日本触媒、4月1日付で

2021年03月05日

ゴムタイムス社

 日本触媒は2月26日、2021年4月1日付で組織体制の変更を行うと発表した。

 同社は、持続可能な社会の創造への貢献を目指し、競争力のあるマテリアルズのバリューチェーンを生かし、顧客と社会の課題に応えるソリューション提供に取り組んでいる。この取り組みを加速させるため、R&D組織を中心に組織体制を変更する。

 「R&D組織の変更」のうち「市場開拓機能を強化」では、事業創出を目指した市場開拓機能の強化のために「企画推進部」を「事業開拓部」に改称し、新規事業ターゲット分野の開発・マーケティング活動への一層の注力による短期事業化推進、中長期をにらんだ市場開発力・ソリューション展開の強化策を構築していく。また、特定テーマの早期事業化を目的とした「事業化推進プロジェクト」を設置する。「R&D組織横断機能の強化」では、事業部と事業創出本部にまたがるR&D組織全体を俯瞰し、短期から中長期を見据えたイノベーション戦略と推進方策を立案する経営直轄の部署として「R&D統括部」を設置する。環境の変化を見据えながらスタートアップとの協業をはじめとするオープンイノベーション、海外R&D拠点活用や事業創出人材の育成も推進していく。

 「事務部門組織の変更」のうち「サステナビリティ推進グループの設置」では、経営企画部にサステナビリティ推進グループを新設する。サステナビリティの視点の事業戦略への取り込みをより加速し、社外への情報開示の強化も図る。「D&I推進グループの設置」では人事部にD&I推進グループを新設する。多様な人材の活躍を推進する風土・制度づくりを加速する。「法務部の設置」では総務部法務グループを廃止し、法務部を新設する。複雑化かつ拡大する法務業務への対応を図る。

 「事業部門組織の変更」では、吸水性樹脂事業部を廃止、吸水性樹脂営業部および吸水性樹脂研究部をアクリル事業部に編入し、アクリル酸とそれを原料とする吸水性樹脂をアクリルチェーンとして一つの事業部に統合する。これにより、同社アクリルチェーンに関わる営業部間および研究部間の連携を強化、また人材交流もより活発化させ、事業運営体制の強化を図る。

 

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