TOPAS® COCの新グレード、Elastomer E-140の紹介

2021年02月25日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
*記事で使用している図・表はPDFで確認できます。

特集1 多用化するエラストマーの用途展開と特徴

TOPAS® COCの新グレード、Elastomer E-140の紹介

ポリプラスチックス㈱ 舞島賀充

1.はじめに

 TOPAS® COC(環状オレフィン・コポリマー)は、ドイツに置く当社のグループ会社TOPAS Advanced Polymers GmbHが製造する非結晶性樹脂である。COCは、高い透明性、水蒸気バリア性、低溶出性、低吸着性、耐薬品性などに優れ、医療機器・医薬包装分野、食品包装分野、エレクトロニクス分野などの幅広い用途で採用されている。現在、欧州におけるCOC事業は同社が、米州およびアジア地域は当社が展開している。この度、当社はTOPAS® COCの新たな用途展開に向けて、ユニークな特性を持つCOCエラストマー 『TOPAS® Elastomer E-140』を上市したので紹介する。

2.TOPAS® Elastomer E-140の概要

 TOPAS® E-140は、TOPAS Advanced Polymers GmbHが、独自のポリマー設計技術によってCOCの結晶構造を制御して開発した新しい熱可塑性透明エラストマーである。図1に本COCエラストマーのポリマー構造を概念図で示す。TOPAS® COCのもつ優れた特性とエラストマーとしての機械特性を融合することで、従来のエラストマーでは使用が困難であった用途への適用が可能になると考える。TOPAS® E-140はそのユニークな特性によって、今後、ライフサイエンス分野、医療機器・医薬包装分野、電子デバイス分野などでの採用が進むと期待される。

3.TOPAS® Elastomer E-140の特長

3.1 材料特性
 TOPAS®Elastomer E-140は、従来の環状オレフィン樹脂をはるかに超える靭性と柔軟性を実現している。表1の「TOPAS® Elastomer E-140の材料特性」に示す通り、引張弾性率は44MPa、引張破断伸度は450%を超え(ISO 527-T2/1A)、図2「TOPAS® Elastomer応力-ひずみ曲線」に示すとおり、氷点下の低温度領域においても優れた延性を維持する。また、TOPAS® COC標準グレードと同様に、耐酸性、耐アルカリ性、耐薬品性(アルコール類、ケトン類などの極性溶剤)に優れ、エラストマー樹脂

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