デンカが社長交代 今井取締役専務が社長内定

2021年02月05日

ゴムタイムス社

 デンカは2月5日、同日開催の取締役会において、今井俊夫取締役専務執行役員が4月1日付けで代表取締役社長兼社長執行役員に就任すると発表した。また、現代表取締役社長兼社長執行役員の山本学氏は代表取締役会長、現取締役会長の吉髙紳介(よしの字は下が長い)氏は取締役特別顧問に就任する。

 新社長に内定した今井氏は、1959年1月25日生まれ。1982年4月にデンカ入社、エラストマー・機能樹脂部門長や米国事業統括などを経て、2019年6月に取締役常務執行役員、2020年4月に取締役専務執行役員に就任している。

 同日に開催されたオンライン記者会見で山本社長は、「現体制の4年間で持続的成長に向けた基盤が構築され、会社として進むべき方向性も明確化したと認識している」とする一方で、「国内外の社会経済構造の変化は想定を超え、コロナ禍により振幅スピードとも一層拡大している。このような環境変化に対応するためには、短距離リレーのように最高速度で優秀でフレッシュな人材にバトンを引継ぎ、さらに変革のスピードを上げていく必要があると考えた」と、今回の交替について述べた。

 今井氏は、新社長に就任するにあたり、①中計をさらに前進させる➁環境経営の推進➂社員一人ひとりが働きがいを実感して仕事を通じてそれぞれの成長を実感できるような会社にしていく――の3点を今後目指していきたい目標として挙げた。なかでも➂については、「社員ひとりひとりが、デンカは社会的課題の解決に真っ向から立ち向かう”スペシャリティ・フュージョン・カンパニー”であるという信念が持てるような会社にしていきたい」と決意を新たにした。

今井氏(左)と山本社長(右)

今井氏(左)と山本社長(右)

会見に臨む今井氏

会見に臨む今井氏

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