ゴムコンサルタントの中国滞在日記 最終回 中国滞在で得たものは

2021年02月06日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
*記事で使用している図・表はPDFで確認できます。

ゴムコンサルタントの中国滞在日記

最終回 中国滞在で得たものは

ゴムコンサルタント 宮本政義

 

 2009年で中国駐在(上海)が13年と長期になったので帰国を決めていましたが、たまたま帰任挨拶で広州地区のお客様を訪問した際、金発科技股份有限公司の幹部と遭遇し、ぜひ金発科技股份有限公司に来ないかと誘われました。家族を説得し2009年5月から広州金発科技股份有限公司で、日系自動車分野への樹脂コンパウンド材料の拡販支援を開始しました。
金発科技股份有限公司は中国NO.1のコンパウンド会社であり、中国自動車産業の飛躍的な拡大に合わせて民族系、欧米系、日系自動車メーカーおよび大手内装・外装部品メーカーへ着実に樹脂コンパウンド材料の販売を拡大してきました。

東日本大震災で家族の安否が
 一方、日本に目を向けると、2011年3月11日の東北地方を中心とする東日本大震災が発生し、1万人以上が死者・行方不明者となりました。
 また、地震によってもたらされた大津波は東京電力福島第一原子力発電所を直撃し、住民の多くが避難を余儀なくされ、現在も仮設住宅で過ごす状況が続いています。
 地震当日、私は定期身体検査のため、広州市内の病院に社有車で向かっていると友人から携帯電話に「日本が大変な状況のようだけど!」と連絡が入り、そのままマンションに帰宅することにしました。TVをつけると日本の地震、津波の被害を全チャンネルが流しており、私は日本にいる家族が不安になり、電話をかけたが不通。その後、まったく連絡が取れないま

 

 

全文:約3303文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー