年頭所感 日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ社長

2021年01月01日

ゴムタイムス社

 2021年の初頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 2020年は、私たちにとって従来の予想を超えた一年となりました。まずここに、新型コロナウイルスにより亡くなった方と影響を受けたすべての皆様に、心からお見舞いを申し上げます。

 新型コロナウイルスの広がりにより、世界中の人々は新しいチャレンジを余儀なくされています。この危機を乗り越えるためには、目の前の課題をひとつひとつ解決しながら、長期的な目標管理も遂行することが重要であると考えています。ミシュランの経営哲学のひとつに、人-地球-利益の「三方よし」の考え方があります。「人」はミシュランの従業員や家族を含むすべての関係各位への貢献、「地球」はモビリティへの貢献を通じて環境を含むサステイナビリティ(持続可能性)の実現、そして「利益」は社会に貢献するために企業として利益を上げ還元する義務を指します。ミシュランは、新型コロナウイルスの危機下においてもこの哲学を重視し、短期的・長期的な人類への貢献を模索し続けます。

 2020年は、多くの社会的事象が加速した年でもありました。在宅勤務推進によるデジタル化の発展もそのひとつです。ミシュランも、お客様や従業員の安全を第一に考え、早い段階で在宅勤務やオンラインイベントを推進してきました。今後も同様のトレンドが続くことを予想しています。

 また、昨年は経済の不確実性を再認識した年でもありました。しかし、いかなる状況においても、今後「持続可能性」が重要になってくることは言うまでもありません。ミシュランは、持続可能な未来を築くため、お客様により適切なご提案ができるよう、今後も尽力してまいります。

 当社のお客様と販売店の皆様の支援なしに私たちの活動は推進できません。今後も、お客様と販売店のご意見を真摯に受け止め、当社の経営の効率化と有効性の向上を実現する所存です。この場をお借りして、当業界のすべての皆様に心から感謝を申し上げるとともに、2021年が健康で成功をもたらす年になることを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー