明和ゴム工業 フィルム向け中心に拡販策を実施 UV印刷用はゴム・樹脂で提案強化

2020年12月14日

ゴムタイムス社

 明和ゴム工業(東京都大田区、坪井栄一郎社長)の20年9月期(20年度)業績は、新型コロナ感染拡大の影響により印刷用ロールは減収となった。工業用ロールはフィルム向けを中心に好調に推移したが、一部業種で新型コロナの影響を受けたため、全体では若干の減収となった。

 また、新型コロナは新規顧客の開拓へも大きな影響を与えている。同社は例年5月(関西)、12月(東京)に開催される「高機能フィルム展」に出展しているが、今年は新型コロナ感染の状況を考慮して出展を見送ることになり、ホームページからの問い合わせ対応にとどまった。

 部門別の状況を見ると、印刷用ロールは、新聞印刷向けは横ばいだったが、商業印刷向けは新型コロナの影響を受け、受注は減少傾向で推移した。

 一方、工業用ロールはフィルム向けを中心に拡販強化策を実施し、好調に推移した。特に、パッケージフィルムや生活・食品関連のフィルム用途が伸びた。
 フィルム向けは、ゴムロールから金属ロールに需要がシフトし、ゴムの巻替え需要は減少傾向にあるものの、同社は新規注文を獲得できている。その要

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