東商ゴム工業 小ロット多品種の強みさらに伸ばす 価格是正や製造原価の取り組みに力

2020年12月14日

ゴムタイムス社

 東商ゴム工業(東京都墨田区、末永大介社長)の20年6月期(55期)売上は3億7300万円で前期比2・7%増となった。末永社長は55期を振り返り、「ここ数年会社の将来を見据え、人材の確保を行ったことで人件費が膨らんだ部分もあったが、55期は収益改善に向けた成果が出始めている」と語る。

 21年6月期(56期)は、5月頃から新型コロナ影響を受け始めたが、8月が底に徐々に回復に向かっており、「10月、11月はコロナ前に比べて売上は8割程度の水準に戻っている」(末永社長)という。

 同社のローラーはOA機器(業務用)を始め、繊維や食品、建築資材関連などさまざまな産業機械に組み込まれている。21年6月期は建築資材に使われるローラーや半導体関連の生産設備に使われるローラーに期待するとともに、金融端末向けのローラーにも注力していく。「これらローラーはお客様のご要望に当社スタッフが丁寧に答え、一つひとつ配合をクリアする地道な作業から生まれたもの。当社の強みである小ロット多品種生産を活かし、今期もさらなる高付加価値へと結びつけたい」(同)。

 営業展開では、「ご縁を大切に」(同)の方針の下、各地で開かれる展示会や東京商工会議所(ザ・ビジネスモール)、中小企業基盤整備機構

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