シリコーン事業は減収減益 信越化学の4~9月期

2020年10月29日

ゴムタイムス社

 信越化学工業の2021年3月期第2四半期連結決算は、売上高が7105億2600万円で前年同期比9・7%減、営業利益が1843億1700万円で同12・5%減、経常利益が1922億4300万円で同11・9%減、四半期純利益が1403億600万円で同15・0%減となった。

 セグメント別のうち、シリコーン事業は、汎用製品の価格下落に加え、化粧品向けや車載向けの需要鈍化の影響を受け、売上高は992億円で同13・6%減、営業利益は206億円で同33・7%減となった。

 半導体シリコン事業は、半ウエハー市場動向にバラツキが見られたが、出荷水準の維持に努めた。結果、売上高は1891億円で同3・8%減、営業利益が755億円で同1・4%増となった。
 
 通期の連結業績予想は、売上高が1兆4300億円で前期比7・4%減、営業利益が3770億円で同7・2%減、経常利益が3900億円で同6・8%減、当期純利益が2830億円で同9・9%減を見込んでいる。

 なお、塩ビ・化成品事業は、米国のシンテック社でフル操業を継続し、塩化ビニル、か性ソーダともに高水準の出荷を維持したが、4~5 月の経済活動制限に起因する市況の影響を受けた。欧州拠点及び国内拠点も販売数量の維持に努めたものの、やはり市況の影響を受け、その結果、売上高は2138億円で同15・5%減、営業利益は374億円で同27・7%減だった。

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