台湾企業が海外初の採用 出光興産のボイラ制御システム

2020年10月23日

ゴムタイムス社

 出光興産は10月21日、同社が日本郵船グループと出資する郵船出光グリーンソリューションズが、台湾プラスチック社と、ボイラ制御最適化システム「ULTY―Vプラス」6基の納入契約を締結したと発表した。発電施設は麦寮工場の石炭ボイラ6基(600MW/基)、導入完了時期は2020年度中の予定。

 「ULTY―Vプラス」は国内では約100基の導入実績があるが、海外への納入決定は今回が初めてとなる。

 「ULTY―Vプラス」は、AI(人工知能)を活用することで燃料投入量調整や蒸気圧力調整などの一連の動作を「自己計測」「自己分析」「自己判断」で行う完全自己完結型制御システムで、発電所や工場で使用されるボイラに装備することで最適な運転を実現する。今回の「ULTY―Vプラス」の導入により、台湾プラスチック社は、約1・0%の燃料量削減(6基合計の燃料量削減量・約90千t/年)と6基合計でCO2削減換算量・約234千t/年となる見込みで、経済性向上と環境負荷低減が期待できる。

 台湾プラスチック社は、同社と機能化学品事業で提携関係があり、今回の納入先となる麦寮工場で稼働中の石炭火力発電ボイラにて「ULTY―Vプラス」の評価を行ってきた結果、燃焼効率向上による燃料使用量削減効果を実証した。

 同社は、郵船出光グリーンソリューションズが「ULTY―Vプラス」を始めとした環境技術の開発、コンサルタント業務等を通じて、国内外でのCO2削減に貢献することを目指すとしている。