新規SAPの製法を開発 日本触媒、超速乾性に優れる

2020年10月13日

ゴムタイムス社

 日本触媒は10月12日、従来できなかった画期的な超速乾性吸収性能を有する高吸水性樹脂(SAP)を開発したと発表した。

 同社は新規製造方法により、従来品と比較して超速乾性で、液保持性が約3倍優れるSAPを開発した。同新規製造方法のアイデアは、プロセス効率化を目指した研究者の偶然の発想転換による実験から導き出され、研究・技術・製造・エンジニアリングの社内関係者が一丸となって取り組み、工業的な製法の確立に成功した。

 SAPを用いた衛生材料は、速乾性で吸液後すぐに吸収体表面がさらさらになり、また液保持性・加圧下吸収性能に優れるため、身体の動きがあっても一度吸収した液を漏らさず確実に保持する。同社は、卓越したこれらの特徴により、今後さらなる成長が期待される大人向け衛生材料などの高付加価値化に大きく貢献できるとしている。

 SAPの主な用途である衛生材料業界においては、近年、乳幼児向け紙おむつだけでなく、大人向け衛生材料(紙おむつ、ナプキン、軽失禁パッドなど)の需要が拡大している。大人向け衛生材料は、乳幼児向け紙おむつと比較してSAPに求められる性能も異なり、液をすばやく吸収する速乾性や、吸収した液を漏らさない液保持性が重視される。

 同社は現在、年産1万5000tのプラントを同社姫路製造所内に建設中であり、2021年6月より生産および販売を開始する予定となっている。従来にない新機能を活かし、衛生材料以外の用途での市場創出も図っていく。

 

 

従来品

従来品

新規開発品

新規開発品

 

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