独COTEC社を買収 三井化学グループ傘下に

2020年10月09日

ゴムタイムス社

 三井化学は10月6日、同社のグループ会社であるSDCテクノロジーズ (以下、SDC)が、超撥水・反射防止コーティング材料の製造・販売・研究を行う独・COTEC(コーテック)を買収することで合意し、10月1日にコーテックがSDCの100%子会社になったと発表した。

 同社グループのビジョンケア材料事業は、メガネレンズ材料からコーティング材料まで多様な製品ラインナップを有している。メガネレンズ材料では、MRシリーズの高屈折率レンズ材料をはじめ、中・低屈折率のレンズ材料が揃う。コーティング材料では、2008年にSDCを買収して以降、2010年には防曇コート材に強みをもつFSIコーティング・テクノロジーズ、2014年にはUV硬化型ハードコート材のLTIコーティング・ テクノロジーズ(2017年にSDCが吸収合併)を傘下に加えた。今回、超撥水・反射防止コート材をもつコーテックが新たに加わることで、メガネレンズ市場へのコーティング・ソリューションの強化を図っていく。

 SDCのアントニオス・グリゴリオウCEOは、「三井化学の革新的な高屈折率レンズ材料であるMRシリーズから、SDCの最高クラスのハードコート材、防曇コート材、コーテックの超撥水コート材や反射防止コート材へとラインナップを拡充させ、私たちはメガネレンズのすべての層にコーティング材料を提供できるようになる」と述べている。

 同社グループは、これからもビジョンケア材料事業のポートフォリオを拡大させ、「視界品質QOV(Quality of View)」をコンセプトに、視力矯正から、目の健康と快適さまで、より良い視界を追求する製品開発に取り組んでいくとしている。

 

QOVを提供するビジネスモデルを創出

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