【シリーズ企画③】台湾エクセレンス賞を受賞した台湾プラスチックメーカー「FKI」、「TK」

2020年10月12日

ゴムタイムス社

 台湾貿易センター(TAITRA)が優れた台湾ブランド製品に贈られる賞「台湾エクセレンス賞」。そのなかで、プラスチック・ゴム機械分野に特化した「台湾エクセレンス-プラスチック&ゴム機械‐オンライン記者会見2020」が9月17日に開催された。

 最後となる第3回目は第2回目に引き続き、台湾エクセレンス賞を受賞した鳳記国際機械股份有限公司(Fong Kee International Machinery Co. Ltd. 以下、FKI)、と、鼎坤塑膠機械有限公司(Diing Kuen Plastic Machinery, Co.Ltd.以下、TK)を取り上げる。

 FKIは台湾最大でプラスチック押出成形メーカーであり、ロール成型、ブローフィルム、キャストフィルム、シート作成など多種多様なプラスチック押出機を製造している。
 同オンライン記者会見で、同社の魏燦仁(Mr. Charles Wei)CEOが「インテリジェントオール電気三層ブロー成型機」を発表した。同機械は節電機能を兼ね備え、環境に配慮した機械であり、実際に電力消費を20-25%抑えることを実現したとPRした。また、 製造や産業の現場でプロセス制御と集中監視を行うのが監視制御システムSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)を備えているため、さらなる効率の向上を導き出すことが可能だという。

インテリジェントオール電気三層ブロー成型機

 TKは、様々な種類のプラスチック製品を造る押出機専門メーカー。魏秉文(Mr. Eric Wei)副董事長が紹介した「産業ストレッチフード用五層同時押出機」は多層になっているインフレーションフィルムを自動的にオンライン校正することができる高機能押出機だ。
 魏秉文副董事長は「この機械はデータ収集と分析、自動フィーディング機能が備わっている」と機械の特長を解説し、「IoTの適用により、リモートサービスや探知、自動化操作が可能となったことで、対面コミュニケーションにリスクがあるCOVID-19感染症対策につながる」と強調した。

産業ストレッチフード用五層同時押出機

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