二次加硫不要シリコーンゴム 信越化学、業界で初めて開発

2020年10月01日

ゴムタイムス社

 信越化学工業は9月28日、二次加硫を必要としないミラブル型の成形用シリコーンゴムを開発したと発表した。二次加硫を必要としないミラブル型のシリコーンゴムは、業界初となる。

 今回開発した新製品は、従来品に比べ低分子シロキサンの含有量を大幅に低減し、また一次加硫時に副生成物が発生しない付加反応型にしたことにより、二次加硫の工程が不要になる。このため新製品は、成形メーカーの生産性の向上と省エネルギーに貢献するとともに、成形品への異物付着の防止などの要望に応えることができると期待されている。さらに、押し出し成形、トランスファー成形、カレンダー成形、プレス成形、インジェクション成形などのさまざまな成形方法に対応できる。

 従来、ミラブル型シリコーンゴムは、一次加硫を行って成形した後、成形品に残存している低分子シロキサンと、ゴム成形に使用する加硫剤の分解物を除去するため、二次加硫を行っていた。

 なお同社は、液状型のシリコーンゴムでは、すでに業界に先駆けて二次加硫を必要としないLIMS(液状シリコーンゴム射出成形システム)材料を製品化しており、自動車部品を中心に幅広く使われている。

 同社は、2017年9月にシリコーンゴム成形のテクニカルセンター「シンエツ・モールディング・テクニカルラボラトリー」(埼玉県東松山市)を開設した。同ラボラトリーでは、ミラブルインジェクション成形機を設置しており、新製品を用いた成形の実演を行うことができる。今後も同ラボラトリーでは、顧客へのテクニカルサービスを充実させ、要望に応えていく。

 シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐候性、電気特性など、一般の有機系ゴムにはない数多くの優れた特性を兼ね備えているため、自動車、電気・電子機器、OA機器、家電製品、日用品など、幅広い用途に使用されている。同社は、優れた品質と技術力、そしてきめ細かな対応で、今後も多様化する市場のニーズに応えていくとしている。

 

射出成形品見本(パーツトレー)

射出成形品見本(パーツトレー)

 

 

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