新型シエナの軽量化に成功 BASFらの研究開発部門

2020年09月10日

ゴムタイムス社

 BASFは9月9日、同社とトヨタ社の北米における研究開発部門であるトヨタ・モーター・ノース・アメリカ・リサーチ&デベロップメント(以下、TMNA R&D)が、2020年後半から発売予定である2021年の新型「シエナ」での軽量化に成功したと発表した。

 3列シートの質量を低減させて車両軽量化を実現したことにより、市販自動車の軽量化の功績およびテクノロジーを対象としたAltair Enlighten Awardsを受賞。旧モデルでは、3列シートに15点もの鋼製部品が使用されているため非常に重かったが、2021年の新型シエナの3列シートでは、すべての性能基準を満たし、かつ、軽量で価格競争力のあるものにするための軽量化を実現した。

 従来、シートの樹脂部品には金属補強を施すため、より多くのコストがかかっていた。TMNA R&Dは複雑でコストのかかる後処理を必要としない、一体成形の射出成形部品を求めており、同社独自の35%ガラス繊維強化材で高い衝撃性を有するポリアミドPA6グレード、ウルトラミッドB3ZG7CRが採用された。また、CAEツールであるウルトラシムの活用により、様々な開発フェーズでの正確なCAEシミュレーションを可能とした。

 同社パフォーマンスマテリアルズのアプリケーション開発エンジニアリングおよびコンポジットテクノロジー担当マネージャーのマット・パーキンソン氏は、「この3列シートは、射出成形されたシートバックとしては初めて一体成形として設計され、実現した技術。高い伸長性と耐衝撃性を確保することが課題のひとつだった。同時に、座面がラゲージスペースとしても機能するため、強度と剛性も重視した」とコメントしている。

 

ウルトラシムの活用により正確な解析が可能

ウルトラシムの活用により正確な解析が可能

 

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