台湾の射出成形機「JINGDAI」の特徴

2020年09月24日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH1号」に掲載されました。

特集1 押出成形・射出成形技術の最新動向

台湾の射出成形機「JINGDAI」の特徴

株式会社加藤事務所 木﨑論太

1 はじめに
 当社が販売するゴム機械メーカーのJINGDAY MACHINERY(以下、ジンダイ機械工業)は1983年に台湾の台南で創業したゴム成形プレス機メーカーである。創業以来グローバルマーケットを常に意識し、これまでに60ヵ国以上の納入実績を誇る。2016年4月に現在の新工場に移転し、最新鋭の設備を使用して、量産体制を整えている。今回は、グローバルで展開するジンダイ機械工業が製造する機械や技術を紹介する。

2 機械のラインナップ
 プレスや射出成形機を製造するジンダイ機械工業は以下のように、様々な成形機を取り揃えている。
・ゴム用射出成形機(型締力:65t~1500t)
・真空プレス成形機(型締力:65t~400t)
・液状シリコン成形機(型締力:65t~200t)
・固形シリコン成形機(型締力:65t~580t)
・プレス成形機(型締力:50t~1000t)
・‌FIFO型(先入れ先出し)射出成形機(型締力65t~300t)
 上記の機械ラインナップを揃えているが、要望により、上記範囲外のサイズや特別仕様も検討できる点が特長である。
 ジンダイ機械工業は、ユーザーの要求に応じた機械をカスタマイズする強みを発揮し、世界中の大手タイヤメーカーやゴム部品メーカーに多数実績を残している。カスタマイズ機の一例を図1に示す。また、2016年4月に稼働を開始した新工場は最新鋭の工場設備を整えており、FIFO型射出成形機も生産可能となっている。そのほか、タイヤのブラダーを生産する大型射出成形機(800t、1200t、1500t)の製造も可能である。
 安全規格については、CE規格など各国の規格に沿った設計で機械を製造可能としている。

図1 カスタマイズ機の一例

3 FIFO(先入先出)型の射出成形機の特徴
 FIFO(先入先出)型の射出成形機の特徴は、射出シリンダーを横向きに設置することで、従来型の射出成形機より機械の高さが低くなったことだ。FIFO型の射出成型機と型式仕様を図2に示す。
 その結果、工場の高さに制限があり、射出シリンダーが縦に設置されている従来型射出成形機の導入が困難なユーザーも使用できる可能性が広がった。
 また、オイルタンクには、特殊フィルターを使用し、オイルタンクから配管への異物の流出を極限まで減らすことが可能となり、電磁弁詰まりによる機械の不具合を軽減させることができるようになった。

                    図2  FIFO(先入先出)型の射出成形機
 
                図3 液状シリコーン成形機と仕様(抜粋)

4 液状シリコン成形機の特徴
 液状シリコン成形機の使用用途は多岐にわたるが、

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