ブチルゴム(IIR)|合成ゴム

2020年08月29日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
ブチルゴムは、イソブチレンに橋架け用として数%のイソプレンを加え、低温でカチオン重合して得られる。
ブチルゴムは、際立った特徴を持つ合成ゴムであり、すべてのゴムの中でもっとも反発弾性(リジリエンス)が小さい。弾まないボールなどで知られているが、これはポリイソブチレンのメチル基のために主鎖の自由回転が困難で、内部摩擦が大きくなるためである。

【性質、加工、その特徴】
① 天然ゴムと比べて、ガスの種類により異なるが、ガス透過率が小さく、1/20ないし1/10程度と極めて低い。
② 反発弾性は天然ゴムと比べて1/10と極めて小さい。
③ 耐熱性、耐老化性、耐オゾン性、耐薬品性、電気的性質などが優れている。
④ 加硫速度が遅い。
⑤ 耐摩耗性が劣る。
⑥ 接着が難しい。
⑦ 弾性回復が遅く、永久歪が大きい。
⑧ ハロゲン化物は加硫速度が大きく、他の不飽和型合成ゴムとのブレンドに適する。

【新製品への応用と主な用途】

全文:約467文字

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