クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)|合成ゴム

2020年08月27日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
分子量2万程度のポリエチレンに亜硫酸ガスと塩素を反応させて得られる純白海綿状の物質である。硫黄含量は1.3~1.7%、最適塩素含量は30~35%で、これより多くなると硬くなる。SO2Cl基は硫黄量に対して1~1.4%程度で、加硫速度には影響するが、加硫物の性質にはほとんど関係しない。酸化鉛のような金属酸化物、種々のジアミンで加硫される。ポリエチレンの耐候性、耐薬品性を保持し、結晶性を低下させ、かつ架橋を容易にする。

【性質、加工、その特徴】
① 耐日光性、耐オゾン亀裂性、耐酸化性は合成ゴムの中では優れた部類に入る。
② 耐熱性は、クロロプレンゴムよりも優れるがアクリルゴムと比べると劣る。
③ 耐薬品性としては、室温ではアルカリ、硫酸、硝酸、クロム酸には耐えるが、高温では濃硝酸、クロム酸などに侵される。
④ 耐圧縮永久歪性は優れているとは言えない。
⑤ コロナ侵食に対しても優れた抵抗性を持つ。
⑥ 着色安定性が良好なことも特色の一つである。
⑦ 低温特性が劣るのが短所の一つである。

【新製品への応用と主な用途】

全文:約537文字

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