コロナ需要でITは増益 帝人の4~6月期

2020年08月06日

ゴムタイムス社

 帝人の2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高が1791億1300万円で前年同期比16・5%減、営業利益は125億8800万円で同25・8%減、経常利益は124億4700万円で同26・2%減、四半期純利益は56億9600万円で同47・1%減となった。

 営業利益は、繊維・製品事業における医療用ガウン等の収益計上や好調なIT事業による増益はあったものの、全体ではマテリアル事業の減少影響が大きく減益となった。純利益は、海外子会社の収益悪化に伴う税負担率の上昇もあり、大きく減少した。

 セグメント別では、マテリアル事業領域は、売上高が538億8400万円で同37・4%減、営業損失は14億800万円で、減収減益となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、同領域のポリカーボネイト樹脂は、中国での需要は回復するも、他地域での需要が大きく減少し、炭素繊維は航空機用途を中心にほぼすべての用途において販売量が減少した。

 

 ヘルスケア事業領域は、売上高が361億6000万円で同9・2%減、営業利益は86億8000万円で同17・5%減で、減収減益となった。同領域の在宅医療は、在宅酸素療法(HOT)市場においては、病院内の感染回避のため在宅医療導入が選択されるケースが増加しレンタル台数も増加したが、その他は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、受診抑制に伴う入院検査数の減少や手術延期の影響もあり、減収した。

 

 繊維・製品事業は、売上高が716億3300万円で同2・9%減、営業利益は86億8000万円で同424・3%増。衛材用の原綿、不織布および感染予防に向けたヘルスケア関連製品(医療用ガウン等)が貢献したことや、インフラ補強材・水処理膜向けのポリエステル短繊維の販売が好調を維持し、大幅な増益となった。
 

 IT事業は、売上高が135億2200万円で同24・1%増、営業利益は20億2900万円で同54・9%増。新型コロナウイルス感染拡大の影響による在宅時間の増加で電子コミック配信サービスの需要が拡大し、増収増益となった。
 

 通期の連結業績予想は、売上高が7500億円で前期比12・2%減、営業利益は400億円で同28・8%減、経常利益は400億円で同26・4%減、当期純利益は200億円で同20・8%減を見込んでいる。

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