自動車向け需要が低迷し減少 三菱ケミカルHDの4~6月

2020年08月04日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルホールディングスの21年3月期第1四半期決算は、売上収益が7227億3700万円で前期比21・1%減、コア営業利益は150億1000万円で同78・6%減、営業利益は237億2200万円で同66・1%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は51億7000万円で同86・3%減となった。

 機能商品セグメントは、売上収益が2251億4800万円で同514億円減、コア営業利益は99億5200万円で同95億円減。同セグメントのうち、機能部材は、自動車用途を中心に需要が低迷し、高機能成形材料の高機能エンジニアリングプラスチック等の販売数量が減少したことにより、売上収益が減少した。機能化学は、高機能ポリマーの機能性樹脂をはじめ総じて自動車向けの販売数量が減少したことに加え、フェノール・ポリカーボネートチェーンにおいて定期修理の影響により販売数量が減少したことにより、売上収益は減少した。コア営業利益も、高機能ポリマーのフェノール・ポリカーボネートチェーンにおける定期修理の影響に加え、高機能成形材料の高機能エンジニアリングプラスチックや高機能ポリマーの機能性樹脂をはじめ総じて自動車向けの販売数量が減少したこと等により、減少した。
 

 ケミカルズセグメントは、売上収益が1811億3600万円で同1030億円減、コア営業損失は160億5500万円で同367億円減。同セグメントのうち、MMAは、需要が弱含んで推移する中、MMAモノマー等の市況が下落したことにより売上収益が減少した。石化は、エチレンセンターの定期修理の影響が拡大したことにより販売数量が減少したことに加え、原料価格の下落等に伴い販売価格が低下したことにより、売上収益は減少した。炭素は、原料価格の下落等に伴う販売価格の低下及びコークス等の需要減退に伴う販売数量の減少により、売上収益は減少した。

 なお、当期間に発生したこととして、コンタクトレンズ原料や抗菌剤などのケイ素化合物、半導体プリカーサー等に用いられる金属化合物等の領域において、高度な分子設計・合成技術を保有するGelest社(本社:米国)を買収することが2020年4月に決定した。同社の広範な知見と、三菱ケミカルの技術、経営資源、顧客ネットワーク等を組み合わせることで、提供可能なソリューションの大幅な拡充を目指す。本年中を目途に同社の全株式を取得する予定。

 通期の業績予想は、売上収益が3兆3340億円で前期比6・9%減、コア営業利益が1400億円で同28・1%減、営業利益が1370億円で同5・0%減、親会社の所有者に帰属する当期利益が490億円で同9・4%減を見込んでいる。