炭素繊維リサイクル会社買収 三菱ケミカル、欧州の2社

2020年08月03日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは7月30日、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進に向けた取り組みの一環として、ドイツにある炭素繊維リサイクル事業を手掛けるCFK Valley Stade Recycling(以下「CFK」)及びcarboNXT(以下「cNXT」)を、同社のグループ会社である三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(以下「MCAM」)を通して買収することを決定したと発表した。8月上旬を目途に買収を完了させる予定。

 同社は、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision30」のもと、サーキュラーエコノミーの推進をKAITEKI実現のキーエレメントと位置付けており、同社製品のリサイクルはその重要な取り組みの一つ。

 CFKは炭素繊維を使用したプリプレグなどの中間材を加工する際に発生する端材を、モビリティを中心とした顧客から回収するネットワーク及び回収した端材をリサイクルする技術を保有しており、cNXTはかかるリサイクル製品の販売を行っている。

 同社は今年、炭素繊維プリプレグメーカーであるc―m―p社、エンジニアリングプラスチックリサイクルを手掛けるMingerグループを買収しており、今回の買収により、日本に続き欧州においても炭素繊維及び炭素繊維コンポジットの製造から製品回収、リサイクルまでのチェーンを確立する。今後はリサイクルした製品を再度原料として同社グループで利用することにより、顧客に対して製品のリサイクルも含めたトータルソリューションを提案していく。

 同社は今後も、炭素繊維コンポジット業界のフロントランナーとしてユーザーへのソリューション提案力を強化し続けるとともに、循環型社会の実現に向けて貢献していくとしている。

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