ケトン樹脂|その他プラスチック

2020年08月15日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
ケトン樹脂は、ケトンとホルムアルデヒドの縮合によって得られる。原料ケトンがメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、シクロへキサノンなどによってそれぞれ異なったものが得られるが、多少の特性値の差があるものの、一般的には類似の性質を持っている。

【性質、加工、その特徴】
① 淡色の耐候性、耐薬品性に優れた樹脂である。
② 有機溶剤に良く溶けて、ニトロセルロース、アルキド樹脂、ポリ塩化ビニルやその他の合成樹脂と相溶性があり、密着性、可塑性が優れているので、ラッカーやペイントなどの表面被覆剤、インキ、可塑剤に使用される。

【新製品への応用と主な用途】
▼ラッカーへの利用
▽ニトロセルロースなどに添加し、優れた光沢、硬度、密着性を与える。自動車用光沢塗料、木材のつや出し、マニキュア、印刷インキなど
▼油性塗料への配合
▽アマニ油、キリ油、ヒマシ油などの乾性油、スタンド油と任意の割合で溶け合わせ、耐候性、柔軟性などの優れたワニスあるいはエナメル用
▼その他
▽油性塗料への配合、ポリスチレンのコーティング材、フェノール樹脂の変性に使用される

全文:約495文字

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー