ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)|その他プラスチック

2020年08月21日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
TPCは、ハードドセグメントに高融点で高結晶性の芳香族ポリエステルを、ソフトセグメントにTgが-70℃以下の非晶性ポリエーテルを使用したマルチブロック共重合体である。

【性質、加工、その特徴】
① ポリエステルの強靭な性質を有する。
② 耐熱性が高く、低温特性も良好である。
③ 耐荷重性が大きく強靭である。
④ 繰返し疲労特性の優秀な数少ないTPEである。
⑤ 耐油性、耐薬品性に優れる。
⑥ 低硬度のものが得られにくい。
⑦ 成形性が優れている。
⑧ コストが高い。

【新製品への応用と主な用途】
▼自動車
▽ラックアンドピニオンブーツ、CVJブーツ、エアダクトホース、ドアラッチなど
▼家電・弱電
▽消音ギア類、ホース、プロテクタ、パッキン、キーパッド、カールコードなど
▼工業部品
▽ホース、チューブ、ベルト、ローラー、カメラグリップなど
▼土木・建材
▽橋梁用緩衝材など
▼スポーツ用品・日用品雑貨
▽シューズ用ソール、ポール内袋、エアレスチューブなど
▼医療・ヘルスケア
▽ヘアブラシなど
▼その他
▽各種樹脂改質材、不織布など

全文:約499文字

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