PPE/PA系ポリマーアロイ|ポリマーアロイ

2020年08月07日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
非相溶系のPPEとPAをアロイ化するためにPPEにPAをグラフトする方法、PPEを無水マレイン酸などの不飽和酸無水物で変性する方法、スチレン-無水マレイン酸共重合体を添加する方法などが用いられている。そのモルホロジーはPAをマトリックスとし、PPEをドメインとするミクロ相分散構造をとる。衝撃改良剤として用いるエラストマーは、ドメインのPPE中に存在し、PA/PPE/エラストマーが海/島/湖のように分散している(サラミ構造)。このアロイは使用するPAにより物性が異なり、PA6とのアロイは低荷重下の荷重たわみ温度が185℃付近であるが、PA66とのアロイは195℃以上となり、より耐熱性の要求される用途に使用される。PA46を使用するとさらに耐熱性が向上する。PAMXD6とのアロイは吸水性が改良されている。
このアロイは、PAに比較して高温下での弾性率が高く、自動車のオンライン塗装温度(140~180℃)に耐えられることからも、オンライン塗装が可能な自動車外板用材料を目的に開発され、自動車のフェンダーパネルなどの外装部品に広く使用されている。

【性質、加工、その特徴】
① 耐薬品性が優れている(PPE側から)。
② 加工性(流動性)が優れている(PPE側から)。
③ 寸法安定性、耐熱性(低荷重下の熱変形性)、成形性が優れる(PA側から)。

【新製品への応用と主な用途】

全文:約679文字

関連キーワード: