九州のゴム関連企業 記録的大雨で浸水被害も

2020年07月09日

ゴムタイムス社

 梅雨前線の影響で7月4日以降記録的な大雨が続く九州全域。九州に工場や物流拠点を構えるゴム関連企業では、大雨により工場が浸水し、工場の稼働が停止する被害が発生している。

 東海カーボンは、7月4日の11時44分頃田ノ浦工場内黒鉛化炉(熊本県葦北郡芦北町)に雨水が侵入し、水蒸気爆発による火災が発生した。5日6時頃には概ね沈静化し、14時30分に鎮火を確認した。火災による工場従業員の怪我など人的被害はなかった。

 同社は7月8日正午時点で、生産設備全体への被害・今後の生産への影響は精査中としているが、在庫対応やグループ内の他工場の生産設備の有効活用などで、サプライチェーンへの影響は限定的としている。

 デンカは、大牟田工場(福岡県大牟田市)が豪雨による浸水のため7月6日夕方から全プラントを停止した。8日より天候の回復状況を見ながら復帰に向けた点検作業を開始し、設備の点検作業で安全が確認できたものから順次再稼動しており、球状シリカはすでに生産を再開した。

 ブリヂストンは、大雨による物的・人的被害はない。ただ、従業員の安全確保を理由に久留米工場(福岡県久留米市)、甘木工場(福岡県朝倉市)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)は7月6日午後より稼働を見合わせ、8日午前8時から通常稼働を再開した。熊本工場(熊本県玉名市)も同様の理由で6日の夜勤を見合わせたが、7日より通常稼働している。

 三井化学は7月6日夕方より大牟田工場(福岡県大牟田市)の受電設備が大雨で浸水した影響で、8日時点で工場の全プラントが稼働を停止している。社員または社員の家族に人的被害がないことを確認している。同工場はウレタン原材料や農薬、メガネレンズ用の原料などを生産している。

 東和コーポレーションは7月8日、本社(福岡県久留米市)並びに佐賀工場(佐賀県唐津市)、東部工場(佐賀県三養基郡上峰町)、リサイクルセンター(佐賀県三養基郡上峰町)の稼働状況について、現時点で豪雨による工場の生産に影響が出る被害は出ていないと発表した。ただ、物流網に影響が出ていることから、「お客様には商品の配荷に遅れが生じる可能性があることを案内している 」(同社)。

 ムーンスターの久留米工場(福岡県久留米市)は7月6日午後14時から従業員の安全等を踏まえて生産を休止していたが、8日から工場を通常稼働を開始した。

 アサヒシューズの久留米工場(福岡県久留米市)は大雨による影響で7月6日15時から生産を停止し、7日は終日休業したが、8日より通常稼働している。

 その他では、中島ゴム工業(福岡県久留米市)は大雨による工場への被害はなく、通常通り稼働。アサヒ再生ゴム(佐賀県三養基郡)も被害はなく通常通り稼働している。