ポリメタクリル酸メチル(アクリル樹脂、PMMA)

2020年07月11日

ゴムタイムス社

【ポリメタクリル酸メチルの種類・成形方法・製造の概要】
メタクリル酸エステルのポリマーの総称がアクリル樹脂であるが、一般的にはメタクリル酸メチルを主成分とする非晶性プラスチックを示す。
アクリル樹脂は、1930年代イギリスのICI社で発明された。可視部波長全般にわたって光の透過率が均一であるため、透明性の点では、プラスチックの中でももっとも優れた部類に属し、そのきらびやかさから“プラスチックの女王”と呼ばれている。

【ポリメタクリル酸メチルの特徴(性質・メリット・デメリット)】
① 汎用の透明性プラスチックの中ではもっとも透明度が高く、可視光線領域(420~750μm)の光線透過率は厚み3mmで93%であり、高級感のある質感をもつ。
② 耐候性が優れ、屋外使用による変色、透明度低下、力学的性質の劣化などはプラスチックの中では非常に少ない。
③ 表面硬度が高く、透明性プラスチックの中でもっとも傷がつきにくい。また表面処理によりガラスに近い表面硬度に改質することができる。また、表面光沢に優れる。
④ 酸、アルカリ、無機塩類には耐性があるが、非晶性であるので有機溶媒には侵される。
⑤ 吸水性は比較的大きく、100%RH、室温における飽和吸水率は2.1%である。また成形品内部に吸水率勾配ができると、それによってひずみが発生するのは配慮すべき点の一つである。
⑥ 酸素指数が18%で徐燃性である。
⑦ 成形加工性が良好である。

【ポリメタクリル酸メチルの用途と応用分野】
▼車両分野
▽テールランプ、サンバイザー、メーターカバー、テールランプカバー、風防ガラスなど
▼電機・工業品分野
▽ダストカバー、プリンターカバー、銘板、導光板など
▼光学分野
▽プラスチック光ファイバー、オフセットマイクロメーター、各種光学レンズ、ファイバースコープ、LCDバックライト用導光板など
▼雑貨関係
▽テーブルウェア、容器類、サングラス、ゲーム機部品、水槽、水栓バルブ、時計部品、照明カバー、かさの柄、家具など
▼シート関係
▽看板、ディスプレイ、カーボート、エクステリア、窓ガラス、LCD導光板、スーパー間仕切り、照明関係など
▼その他
▽義歯、義眼、人工大理石、水族館用大型水槽パネルなど

全文:約961文字

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー