ポリスチレン(PS)

2020年07月09日

ゴムタイムス社

【ポリスチレンの種類・成形方法・製造の概要】
スチレンの重合により非晶性で透明性の一般用ポリスチレン(PS-GP)が得られる。重合時に少量のポリブタジエンなどを加えて重合すると不透明の高衝撃ポリスチレン(PS-HI)が得られる。ドイツのBASF社で発明された。メタロセン触媒により、高融点で耐熱性・耐薬品性に優れたシンジオタクチックポリスチレン(SPS)が開発され、また近年では衝撃改良剤を工夫した透明性PS-HIも開発され、今後の展開が注目される。

【ポリスチレンの特徴(性質・メリット・デメリット)】
① 硬質で透明性に優れる。PS-GPの透明性はアクリル樹脂に及ばないが、良好な光線透過率を示す。
② 剛性に優れ、表面硬度も大きい。
③ 衝撃に弱いが、ゴムをブレンドすれば衝撃強度は上がるが一般的には透明性が無くなる。
④ 軟化温度が比較的低い。PSのTgは約110℃であり、荷重たわみ温度は、PS-GP(1.8MPa)は82℃で、PS-HIは75℃前後である。
⑤ 流動性、成形時の熱安定性が良好で、成形性に優れ、ポリマーの中でもっとも加工しやすいものと言われ、二次加工性も良好である。
⑥ 広い温度範囲・周波数範囲で電気的性質に優れる。とくに高周波数領域で極めて絶縁性が良い。また、誘電特性も優れている。
⑦ 無味、無臭、無毒である。
⑧ 酸、アルカリには耐えるが、非晶性のため、耐有機溶剤性、耐油性は悪い。
⑨ 燃えるとすすを出して燃え、独特の臭気を発する。
⑩ 比較的日光に弱く、紫外線劣化がある。
⑪ ゴム系、ドープ系の接着剤で良く接着する。

【ポリスチレンの用途と応用分野】
▼包装用
▽2軸延伸フィルム、ディスポーザブルカップ、食品用容器、乳酸菌飲料用容器、PETボトルのラベル用シュリンクフィルムなど
▼電気・工業用
▽エアコン、テレビ、CDプレーヤー、複写機、ファックスのハウジングなどの各種部品、LCDの拡散板、薄型テレビハウジングなど
▼雑貨用
▽ボールペン、計量カップ、容器、家庭用品、台所用品、家具、玩具、文房具・事務用品など
▼発泡用
▽食品包装用トレイ、カップ、どんぶり、魚箱、断熱建材、合成木材、パネルなど

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