体温感知自己粘着シート開発 三井化学、新市場にも貢献

2020年06月25日

ゴムタイムス社

 三井化学は6月23日、ヒトの体温を感知して自己粘着を発現する体温感知自己粘着シート(開発品)の顧客へのマーケティングを本格的に開始したと発表した。

 この新素材の最大の特徴は、人肌で温めることで自己粘着性を発現すること。糊を使用せず、シートそのものを人肌に加温することでシート同士がくっつく。糊を使用していないため接着面に糊残りの心配もなく、非常に衛生的でかつ貼ったり剥がしたり何度でも繰り返し使用できる。また、素材自体が透明性を有することから、商品のデザイン性・意匠性の向上にも貢献できる。

 想定用途の一つとして、面ファスナーの代替がある。このシートを使用することで、面ファスナー使用時の不満点、接着面への糸屑などのゴミ付着、破損、着脱時の「バリバリ」という音等を解消できる。さらに、厚みもより薄く仕上がるので、商品のデザイン性も向上する。

 また、この新素材は、人肌で温めることで柔らかくカラダにフィットする性質も有している。衣料(インナー、シューズ、スポーツ、アウトドア等)、服飾雑貨(腕時計のベルト、眼鏡、ベルト、玩具等)、医療・介護用品(サポーター、バンド、防護服、フェイスマスク等)等、各産業分野における固定部材として広い利用が考えられる。

 新型コロナウイルスの影響により、リモート社会へのパラダイムシフトが始まった社会において、ウェアラブル、VR、AR、eスポーツ、医療IoTや新たな市場で、カラダに装着するデバイスの需要が急拡大することが予想される。同社は、体温感知自己粘着シート(開発品)は、この急成長が予想される新市場にも貢献できる素材であるとしている。

 

面ファスナーとの厚み比較

面ファスナーとの厚み比較

センサー装着イメージ図

センサー装着イメージ図