タイヤ交換に摩耗予測を活用 ブリヂストンがJALと協働

2020年06月18日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは6月16日、日本航空(以下、JAL)と同社が、大阪国際空港(伊丹)を拠点にJALグループの地域路線を運航するジェイエアの航空機を対象に、タイヤ摩耗予測技術を活用した、より精度の高い計画的なタイヤ交換を5月より開始したと発表した。対象機材は、エンブラエルE170・E190型機。

 航空機用タイヤは、機体の速度と重量を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な条件下で使用され、通常、航空機が数百回離着陸する毎に新しいタイヤに交換する必要がある。さらに使用環境によってタイヤの摩耗進展速度が異なるため、これまで、突発的なタイヤ交換や、交換時期の集中が発生していた。今回、JAL/ジェイエアの持つ航空機に関する知見・フライトデータと、同社の持つタイヤに関する知見・デジタルを活用した摩耗予測技術をかけ合わせることで、タイヤの交換時期を予測することが出来るようになり、精度の高い計画的なタイヤ交換が可能となった。

 この結果、ホイール・タイヤ在庫の削減および航空機整備作業の効率化などが期待される。また、生産・使用過程でのCO2排出量を削減することで「地球との共生」へと繋げていく。

 JALとブリヂストンは協働でのチャレンジを続け、その先にある新しい価値の創造と地域・世界への貢献を目指していくとしている。

 

航空機整備作業の効率化を実現

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