長期ビジョンと新中期策定 ダイセル、持続可能な社会へ

2020年06月11日

ゴムタイムス社

 ダイセルは6月8日、第4次となる長期ビジョン「DAICEL VISION4.0」と、それに基づく新しい中期戦略「Accelerate 2025」を策定した。

 同社は100周年を迎えた昨年来、議論を重ねながら激動する世界情勢を踏まえ、よりスピード感のあるフレキシブルな会社に変わっていくために基本的な考え方と方策を、新長期ビジョン、新中期戦略にまとめた。

 新長期ビジョンについては、「価値共創によって人々を幸せにする会社」という基本理念の下に、サステナブル経営方針を設置した。「人々の豊かな生活を実現する新しい価値を創造し提供します」「全てのステークホルダーとともに地球環境と共生する循環型プロセスを構築します」「多様な社員が全員、存在感と達成感を味わいながら成長する『人間中心の経営』を進めます」という3つの方針を定めた。

 一方、新中期戦略Accelerate 2025」では、全社戦略としてクロスバリューチェーン実現に向けた取り組み、事業ポートフォリオに力を入れる。

 クロスバリューチェーン実現に向けた取り組みでは、サプライチェーンの垂直/水平方向との連携などを行う。

 事業ポートフォリオでは、健康、安全・安心、便利・快適、環境における価値提供型事業へシフト、ビジネスユニット(BU)の特性に応じたKPIの設定とその進捗による資源配分に注力する。

 なお、新中期戦略の2025年度の経営目標は、ROIC(投下資本利益率)10・0%以上(19年度実績4・1%)、EBITDA1000億円超、営業利益最高益更新を掲げた。また、4つのトリガーと注力する市場として、健康(ヘルスケア)、安全・安心(セイフティ)、便利・快適(スマート)、環境を挙げた。健康ではコスメや健康食品、メディカルに注力。安全・安心ではモビリティ、インダストリーに、便利・快適ではディスプレイ、IC/半導体・センシング、環境では、水処理、生分解性樹脂に注力していく。

 

 同社では、新ビジョン、新中期戦略を新たな指針とし、国際社会や地球環境をめぐる諸課題、AI や IoT の活用による急速な技術の進歩、さらには、この度の世界的なウイルス感染症によっても大きく変化するこれからの社会情勢に柔軟に対応し、事業活動を通じて、持続可能な社会の実現と企業グループの成長の両立を図っていく。