ゴム・樹脂ロール特集 東商ゴム工業 20年6月期は増収増益の見込み 次世代の多能工化を推し進める

2020年06月22日

ゴムタイムス社

 ゴム、スポンジ、樹脂の各種ローラー部品を始め、ゴム単体製品の一貫生産を強みとする東商ゴム工業(東京都墨田区、末永大介社長)。

末永社長(中央)はじめ社員一同

末永社長(中央)はじめ社員一同

 同社の20年6月期(19年7月~20年4月)の現況は、受注額は前年同期比3・7%増、売上は同8・8%増で推移している。20年6月期については、昨年9月に発生した台風15号の影響で、同社の横芝工場(千葉県山武郡横芝光町)周辺が停電し、操業が一時できない状況に見舞われたが、「スタッフと家族は幸いに無事で、電力復旧後は従来通りの操業を開始することができた」(末永社長)と振り返り、社員一丸で難局を乗り切れたと語る。

 同社のローラーはOA機器(業務用)や繊維機械、食品機械、医療機器など様々な産業機械に組み込まれている。これら業界別の受注動向を見ると、OA機器と繊維機械、食品機械は順調に推移。さらに、金属機器生産設備保守や電線関連機器、アミューズメント向け機器なども若干増となった。

 現在、注力する製品を挙げると、印刷機器向けの製品では、特殊な印刷方式で採用される仕様のゴム配合と加工の検討に力を入れている。

 また、これまで他社が製造していた製品が廃業などで生産できなくなり、同社に生産を委託されるケースも増えている。こうした引継案件は、ほとんどが小ロ

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