営業利益は3割減 上場ゴム企業の20年3月期 

2020年06月04日

ゴムタイムス社

 主要上場ゴム企業の20年3月期連結決算が発表された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響を考慮し、上場ゴム企業でも決算発表の遅延や延期が相次いだ。なお、6月1日時点で決算を発表した主要ゴム企業18社(合成ゴム大手2社を含む)の20年3月期決算は、櫻護謨を除く17社が減収となった。

 今後発表を予定しているフコク、ナンシン、相模ゴム工業、昭和ゴムの4社を除いた主要上場ゴム企業18社の合計売上高は3兆3487億2500万円で前期比(同一企業との比較、以下同)4・6%減、営業利益は1345億9800万円で同27・6%減、経常利益は1460億2400万円で同30・2%減、当期純利益は815億7800万円で同25・9%減となっている。

 売上高は17社が減収となり、減収企業は前年の4社(同一企業との比較)から13社増加した。主要取引先の自動車業界では、米中貿易摩擦の長期化などにより、各国の自動車生産台数は落ち込んだ。半導体関連や建設機械、工作機械など他の需要先も市場は総じて低調に推移した。景気減速に伴いこれら需要先の勢いを欠いたことが

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