BASFが共同契約書に調印 プラ向け循環型経済を推進

2020年05月19日

ゴムタイムス社

 BASFは5月18日、同社とセキュリティマターズ社が、プラスチックのトレーサビリティと循環型のソリューションを開発する共同開発契約書に4月20日に調印したと発表した。

 プラスチックは独自の特性を活かして適切に使用されると、より持続可能な資源効率の良い未来に貢献できる。しかし、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)に転換するには、より多くの廃プラスチックを回収し、再利用する必要がある。 現在、ケミカルリサイクルでは、プラスチックを機械的にリサイクルするマテリアルリサイクルが一般的。再生プラスチックは、バージンプラスチックと比較し、ポリマー劣化と残留不純物により機械的物性や品質が劣る。また、リサイクルのインフラ設備も高価で複雑なため、世界でも多くの地域で設備が整っていないのが現状だ。

 同社とセキュリティマターズ社は共同で、この課題に対するソリューションの提供を目指している。セキュリティマターズ社は、クローズド・ループ・リサイクルにおける物理的およびデジタル追跡を可能にし、サスティナビリティの認証や廃プラスチックの分別を高めるテクノロジーに貢献している。同社は、プラスチック添加剤、規制のノウハウ及びプラスチックバリューチェーンにおける豊富な経験を、このパートナーシップにおいて活用している。また、契約の一環として、両社の研究開発能力と必要なリソースを統合していく。

 セキュリティマターズ社は、追跡・トレースが可能なソリューションを提供する。これは、物体を独自の変更不能な化学物質ベースのバーコードで「マーク」し、デジタルツインに接続するもの。バーコードは、製造およびリサイクル工程でも変化することがなく、物体の外観や性能にも影響がない。セキュリティマターズ社は独自技術を使用し、プラスチックに埋め込まれたさまざまな情報を集め、プラスチックのリサイクルに活かしていく。