買収効果で売上高は20%増 積水化成品の20年3月期

2020年05月12日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業の20年3月期連結決算は、売上高が1361億5500万円で前年同期比20・9%増、営業利益は37億2500万円で同22・1%減、経常利益は33億9100万円で同29・0%減、当期純利益は23億2300万円で同25・8%減となった。

 また、当連結会計年度は、前期に買収したプロシートグループの19年1月1日から12月31日までの1年間の業績を含めている。

 セグメント別では、生活分野は、売上高が581億100万円で同10・4%減、セグメント利益は32億8000万円で同5・0%減となった。食品容器関連は総じて堅調に推移した。農産関連は、昨秋、大型台風などの影響を受けたが、順調に推移した。水産関連は、全国的な漁獲量の減少により需要低迷が続いた。建材・土木関連では、年度前半には競技施設やそれに付随する建築・道路工事など、主に首都圏での物件獲得が寄与した。
 主力製品「エスレンシート」(発泡ポリスチレンシート)の売上数量は、カップめん容器向けなどの需要低迷を受けたが、食品トレー向けは堅調に推移し、前期並みとなった。「エスレンビーズ」(発泡性ポリスチレンビーズ)の売上数量は、盛土用途の需要が好調だったが、その他の需要は総じて低調となり、前期並み。利益面では、徹底したコスト削減に取り組んだものの売上低調が響き、前年同期に比べ減少した。

 工業分野は、売上高が780億5300万円で同63・5%増、セグメント利益は11億8600万円で同53・4%減となった。
 家電・IT関連では、「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)などを用いた液晶パネル搬送資材用途は上期好調だったが、徐々にその伸びを欠く状況となった。また「テクポリマー」(有機微粒子ポリマー)などを用いた液晶パネルなどの光拡散用途も下期からの回復を見込んでいたが、在庫調整の回復が想定以上に遅れたことで、前期を下回った。
 自動車関連では、部品梱包材用途は日本国内では伸長したものの、世界的な自動車販売低迷の影響を受けて伸び悩んだ。
「ピオセラン」などを用いた部材用途では、国内自動車メーカーでの採用実績拡大に伴って、グローバルでの採用が伸長した。

 プロシートグループについては、欧州自動車メーカーの販売不振などを受け、業績が低調に推移し、連結利益面でマイナスの影響となったが、生産性改善や日系自動車メーカーへの製品販売にメドが立つなど、買収の成果は徐々に出始めている。医療・健康関連では「エラスティル」(熱可塑性エラストマー発泡体)は、ランニングシューズのミッドソールで新規モデルの採用も進み売上が伸長したが、「テクノゲル(ST―gel)」(機能性高分子ゲル)は、中国から米国への最終商品が貿易摩擦などの影響を受けた関係で、低調に推移した。

 2021年3月期の連結業績見通しについては、新型コロナウイルス感染症の影響により、現時点で適正かつ合理的な算定が困難であると判断し、未定としている。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー