ゴム・ビニール手袋特集 三興化学工業 手術用手袋は「ゼロ・コリウム」が伸長 原子力用手袋は販売エリア拡大目指す

2020年05月18日

ゴムタイムス社

 手術用手袋や工業用手袋を中心に、高品質な製品を提供する三興化学工業(広島県大竹市、望戸清彦会長)の19年度業績は、増収増益を達成する見込みとなった。

 手術用手袋では、合成ゴムの「サンコーシルキーフィットゼロ」「サンコーシルキーフィットコリウム」のシルキーフィットシリーズを中心に、「エンブレム手術用手袋ラテックスフリー」の販売が伸びている。

天然ゴム製作業用手袋

天然ゴム製作業用手袋

 手術用手袋は、18年12月末で天然ゴムのパウダー付き手袋が供給停止となったが、同社はこの動きに先駆ける形で、パウダー付きから天然ゴムのパウダーフリータイプや合成ゴム手袋へ切り替えを促してきた。「こうした切り替えがお客様に浸透したことが販売増につながった」(同社)と見ている。
今年2月に開かれた日本環境感染学会総会・学術集会で千人規模の「ランチョンセミナー」を実施した。「今年度はセミナーに来ていただいた関係者にしっかりとフォローし、販売につなげていく」(望戸会長)構えだ

 また、手術用手袋では、病床が少ないクリニック向けに1箱10双入りの商品をシルキーフィットシリーズのゼロとコリウム、さらに天然ゴムのパウダーフリータイプで追加した。「他社が50双入りで納入する中で、クリニックからは少量をご要望する声が多かった。こ

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