朝日ラバーが新中計策定 営業利益率8%以上目指す

2020年04月27日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーは4月23日、2021年3月期を初年度とする3ヵ年の「第 13 次三カ年中期経営計画」を策定したと発表した。

 同計画では、最終年度の2023年3月期連結売上高80~90 億円(2020年3月期予測74・2億円)、連結営業利益率8%以上を目標とする。

 重点事業4分野の取り組みでは、まず光学事業の売上計画は約40 億円(2020年3月期見込約35億円)を見込む。

 同事業では、「感性、共感」をキーワードに、色と光を制御する技術と感性技術を磨き、自動車の内装照明市場から外装照明、またアンビエント照明に向けた技術開発と提案を進める。海外の顧客へのアプローチをさらに進めるため、自動車産業向けの品質マネジメントシステムである IATF16949認証を白河工場で20年12月に取得する予定。

 次に、医療・ライフサイエンス事業の売上計画は約15億円(2020年3月期見込約12億円)を見込んでいる。

 同事業では、診断・治療分野、理化学機器分野、介護・予防分野に向けて制御技術と感性技術を磨き、世界の医療現場と患者のQOL向上に貢献する。また、医療機器の品質管理システム構築のための国際標準規格であるISO13485の認証について、白河第二工場で中期経営計画中の取得を目指す。

 さらに、機能事業の売上規模は約21 億円(2020年3月期見込約18億円)を見込む。

 同事業では、ビークル分野、エネルギー分野、環境発電分野、スポーツ分野で制御技術と触覚・熱・振動・光関連の技術、感性技術を磨き、将来のライフスタイルの実現への貢献に向けて、弾性無限で人に優しい感性価値を提供する。

 最後に、通信事業の売上規模は約12億円(2020年3月期見込約9億円)を見込んでいる。

 同事業では、自動認識分野、通信機器分野、センシング分野で伝える・伝わるセンシング技術、触覚・熱・振動・光関連の技術、感性技術を磨き、ゴムだからこそ実現できる価値を提供する。

 なお、連結設備投資計画では、2021年3月期~2023年3月期累計)で約10億円を計画している。今後3年間では、主要製品のASA COLOR LEDやRFIDタグ用ゴム製品、医療用ゴム製品への生産体制充実と新製品・開発製品に注力し、案件を早期に立ち上げるための開発投資も進めていく計画である。

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