切りくず搬送用に新製品 椿本チエインのヒンジコンベヤ

2020年03月27日

ゴムタイムス社

 椿本チエインは3月24日、同社の完全子会社である椿本メイフランが、工作機械用クーラントろ過機能付き切りくず搬送コンベヤとして、スタンダードタイプのヒンジベルトコンベヤと、ドラムフィルター付ハイエンド機種「ConSepシリーズ」の中間機種となる「CleanSweep―G2」を開発し、4月1日より新発売すると発表した。日本、オランダ、アメリカのメイフラングループ各社(椿本チエインの完全子会社)が共同で開発した。

 同製品は、旋盤、マシニングセンタや複合加工機にも対応が可能で、低コスト・省スペースのため、ボリュームゾーンの量産機向けの価格設定で幅広いニーズに応える。また、新機構「インナーハンドリングシステムG2」の開発により、ろ過装置付きコンベヤの問題となるソーセージ現象(コンベヤ内部の切りくず詰まり)を解消したほか、着脱可能なダブルレイヤースクリーンボックス式により、メンテナンス工数を削減する。販売・メンテナンス体制も万全で、日本、アメリカ、オランダから同一品質の共通モデルをグローバルに提供する。

 メイフラングループでは、金属切りくず搬送とクーラントろ過装置の複合機「ConSepシリーズ」を1995年に開発した。以来、工作機械のメンテナンスコスト削減や稼働率の改善に貢献するハイエンド機種として、世界の工作機械業界、金属加工現場で3万台以採用されてきた。一方で、ろ過機能は必要であるがコストは抑えたいというニーズも高く、そのニーズに応えて、同製品の開発に至った。

CleanSweep―G2

切りくず詰まりを解消

切りくず詰まりを解消

着脱可能なダブルレイヤースクリーンボックス

着脱可能なダブルレイヤースクリーンボックス

 

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