【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情46 台湾のゴム産業(前編) 加藤進一

2020年04月06日

ゴムタイムス社

 今回の世界のゴム事情では、「新型コロナウイルス」の台湾の現状と、台湾のゴム機械メーカーについて2回に分けて紹介します。

 今まさに新型コロナウイルスが世界に大きな影響を及ぼしております。もちろん中国の武漢地区にあるゴム会社(日系では、ブリヂストンのウレタンシート工場、荒井製作所のライセンス先武漢荒井オイルシール工場)は大変だと思います。

 3月6日現在、中国やインドのように日本人が入国できない、入国しても14日間の自宅待機、隔離される国が増えてきています。現状、海外出張ができなく、海外の駐在員は戻れません。物流面でも中国の輸出・輸入向けで国内物流が停滞しています。止まってはいませんが、遅れが予想されます。

 私も2月初めに武漢市内まで12kmにせまり、実際にはインド出張で東京からの直行便が武漢市上空12000Mを通過してきました。今振り返ると、インド出張に行っておいてよかったと思います。3月4日以降はインドには入国できない状態です。

 また、2月下旬には台湾に出張してきました。台湾から見ると、日本は汚染国と認識されており、日本からの入国者は検疫で何回もチェックされ、やっと入国できました。中国からの観光客がいなくなったので、空港、ホテルがガラ空き状態です。取引先の社長に会っても、「今は握手はやめておきましょう」と言われました。台湾でも日本と同じように、ほとんどの人がマスクをしています。週2回、政府指導でマスクが買えるようになっています。ホテルに到着すると、まず体温測定しないと

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