大型用途の量産設備を導入 昭和電工のLIB用フィルム

2020年03月23日

ゴムタイムス社

 昭和電工は3月18日、同社子会社である昭和電工パッケージングがリチウムイオン電池(LIB)の包材であるアルミラミネートフィルム「SPALF」について、車載向けなど大型用途向けに特化した新製品を開発し、量産化設備を導入することを決定したと発表した。新設備は2021年3月に稼働開始を予定している。

 SPALFは、樹脂とアルミ箔をラミネートしたフィルムで、パウチ型LIBの包材として使用される。高い絶縁性を持ち、成形性が優れることなどから、世界的に高いシェアを有している。パウチ型LIBは形状の自由度が高く軽量であることから、スマートフォンやタブレットなどの小型用途で広く採用されているが、近年、品質の高さが認められ安全性の評価が進んでいることから、電気自動車(EV)向けをはじめとする大型用途でも採用が拡大している。中国に続き欧州でもEV開発が進み、パウチ型LIB包材の需要が高まっていることから、同社は大型用途向け新製品を開発し、その量産設備の導入を決定した。

 同社グループは個性派企業(収益性と安定性を高レベルで維持できる個性派事業の連合体)の実現をVision(目指す姿)としている。LIBの世界需要(容量ベース)は2025年まで年率30%の成長が予想されている。同社はSPALFをはじめ、正負極材添加剤「VGCF」、水系バインダー樹脂「ポリゾール」をといった特徴のあるLIB部材を取り揃えている。これらの製品を拡販することで、LIB市場の成長や高機能化に貢献するとともに、先端電池材料分野での個性派事業の確立を目指す。

 

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