クレイトンポリマージャパン 高流動性SEBSに注力 顧客の競争力サポート

2020年03月02日

ゴムタイムス社

 スチレンブロック共重合体(SBC)のパイオニアである米クレイトンコーポレーションの日本法人、クレイトンポリマージャパン(東京都港区、中西信輔社長)。同社グループは、手術用手袋や避妊具などで採用が広がるIRとIRラテックスの「カリフレックス」事業を、韓国の建設会社である大林産業に5億6000万ドルで売却することを決め、今年の第1四半期に完了する予定で手続きを進めている。同事業は高い成長率を維持するが、戦略的オプションを検討した結果、売却に踏み切ることとなった。

 昨年第3四半期までの需要動向としては、米国が比較的堅調に推移したものの、米中貿易摩擦に起因する景気減速の影響がアジアや欧州で見え始めた。日本は、内需が極めて安定しているが、輸出向けで影響を受けた。

 製品群別では、SBSとSISは、アスファルト改質や樹脂改質などの用途で内需が安定している。SEBSは、電気・電子や自動車関連用途で米中貿易摩擦が響き輸出向けの需要がやや停滞したが、内需は一般工業品や食品包装材用途を中心に比較的安定している。

射出成形新技術IMSS

射出成形新技術IMSS

 特に力を入れる用途は自動車関連分野で、射出成形技術「IMSS」を日本の顧客に提案し、市場開発に取り組んでいる。

 新製品では、水添ポリマーの差別化グレ

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