化学事業は営業益28%減 ダイキン工業の4~12月期

2020年02月12日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業の20年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1兆9513億7400万円で前年同期比4・1%増、営業利益が2191億2100万円で同2・5%増、経常利益が2240億3600万円で同3・8%増、四半期純利益が1480億2400万円で同1・2%減となった。純利益は、四半期連結財務諸表の作成にあたり適用した見積実効税率が上昇し、税金費用が増加しているため減少した。
 セグメントのうち、化学事業は、売上高が1325億5900万円で同11・3%減、営業利益が176億9300万円で同28・5%減。フッ素化学製品全体の販売は、半導体・自動車分野を中心とする世界的な需要減少と欧州のガス市場の落ち込みによる影響を大きく受け、全般的に厳しい状況となった。フッ素樹脂は、LANケーブル関連の需要は比較的堅調に推移したものの、半導体や自動車関連の世界的な需要が落ち込んだことなどにより、売上高は前年同期を下回った。フッ素ゴムは、米国、欧州、中国などで自動車関連分野の需要が落ち込んだ影響を受け、売上高は前年同期を下回った。
 空調・冷凍機事業は、売上高が1兆7766億2500万円で同5・3%増、営業利益は1977億8600万円で同6・7%増だった。
 通期予想に変更はなく、売上高は2兆6100億円で前期比5・2%増、営業利益は2850億円で同3・2%増、経常利益は2850億円で同2・9%増、当期純利益は1950億円で同3・1%増を見込んでいる。

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