東アジア不振で減収減益 カワタの4~12月期

2020年02月03日

ゴムタイムス社

 カワタの20年3月期第3四半期連結決算は、売上高が162億9600万円で前年同期比10・2%減、営業利益が13億6800万円で同27・1%減、経常利益が13億7800万円で同27・1%減、四半期純利益が8億7100万円で同35・0%減となった。
 セグメント別では、日本は、売上高が107億1400万円で同4・8%減、営業利益は12億5400万円で同9・6%減。国内製造業の設備投資に足踏みが見られたこと等により、減収となった。売上総利益率の低下と売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、減益となった。
 東アジアは、売上高が44億7600万円で同28・2%減、営業損失は4700万円(前年同期は3億3900万円の利益)。米中貿易摩擦の長期化ならびに中国国内での景気の減速等の影響を受け、減収となった。損益面では、売上総利益率の低下と売上高の減少に伴う売上総利益の減少等により、損失となった。
 東南アジアは、売上高は18億5500万円で同4・6%減、営業利益は1億5300万円で同15・3%増。フィリピンやベトナムなどは堅調に推移したが、ASEANの主力であるタイ、インドネシアの需要に足踏みが見られたこと等により、減収となった。損益面では、材料費を中心とした原価低減効果による売上総利益率の改善および諸経費の削減等により、増益となった。
 北中米は、売上高が1億8900万円で同12・0%減、営業損失は4200万円(前年同期は1800万円の営業損失)。米中貿易摩擦の長期化ならびに新NAFTAの批准遅れ等の影響を受け、減収となった。損益面では、売上高の減少に伴う売上総利益の減少等ならびに米国現地法人事業立上げに際する諸経費等により、損失となった。
 通期予想の修正はなく、売上高は210億円で前期比14・6%減、営業利益は17億円で同26・2%減、経常利益は16億5000万円で同29・0%減、当期純利益は11億9000万円で同29・0%減を見込んでいる。

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