ポリマー混練り活用ハンドブック

2020年01月29日

ゴムタイムス社

 よりよいコンパウンドを製造するために!

 ポリマー混練技術に必要な高分子やレオロジーのポイントがよくわかる。  ゴム/樹脂材料の配合技術は多方面で活用されているにもかかわらず、高分子物性がプロセシングの影響を大きく受けるために科学として扱いにくい分野である。しかし、この20年間にポリマーアロイの先駆者ウトラッキーの発明によるEFMや演者によるカオス混合装置の開発、ラムスタットミキサーなどプロセシングに関する新技術が生まれており、地味ではあるがプロセシング技術の進歩が知られている。  本書では、防振ゴムや電子機器部材用樹脂混練技術の開発経験から得られた知識を基に、配合設計技術の視点でプロセシングを捉えた「実戦的な考え方」に基づき解説。  材料メーカーだけでなく、川下に位置する成形メーカー技術者や最終製品の組立技術者が日々品質設計で困っている問題について取り組むときのヒントも得られるよう工夫している。

  • 判型:A5判176頁
  • 価格:本体4800円+税
  • 送料:350円+税
  • 発売日:2020年2月
  • 著者:倉地育夫
  • 発売元:ゴムタイムス社
  • ISBN:978-4-908565-16-8

本書の主な内容

はじめに
第1章 高分子のプロセシング技術
1.1 材料技術におけるプロセシングについて
1.2 高分子成形体の概略製造プロセス
1.3 難易度の高い高分子のプロセシング技術
1.4 混練の分配・分散モデル
1.5 セラミックスのプロセシング例
1.6 原料と成形体物性との相関

第2章 高分子材料の基礎知識
2.1 高分子とは
2.2 高分子材料の分析と評価
2.3 高分子のブレンド
2.4 高分子のブレンドの実際
2.5 パーコレーション転移

第3章 混練とレオロジー
3.1 レオロジーの現状
3.2 高分子鎖の運動とレオロジー
3.3 混練に関係するレオロジー
3.4 レオロジーの視点で混練を概観

第4章 二軸混練機
4.1 混練機概略
4.2 二軸混練機の外観
4.3 二軸混練機のスクリューについて
4.5 二軸混練機の運転
4.6 伸長流動分散技術
おわりに

 

著者略歴
倉地 育夫 (くらち やすお)
工学博士
1979年3月 名古屋大学工学部応用化学科博士課程前期修了
1979年4月  ブリヂストンタイヤ株式会社(現(株)ブリヂストン)入社
1983年4月科学技術庁無機材質研究所(現(独)物質材料研究機構)留学
有機無機ハイブリッド前駆体による半導体用高純度βSiCを発明(学位論文)。
((株)ブリヂストンは本技術で2007年日本化学会化学技術賞受賞)
1991年10月 コニカ株式会社入社(2011年3月11日早期退職制度にて退職)
2011年 株式会社ケンシュー設立
その他として2000年日本化学工業協会技術特別賞、2004年写真学会ゼラチン賞等受賞
福井大学工学部客員教授、日本化学会産学交流委員会シンポジウム分科会委員長、同春季年会講演賞審査委員長、高分子同友会開発部会世話人等歴任

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