スルホン系樹脂を拡充 BASF 流動性を向上

2020年01月22日

ゴムタイムス社

 BASFは1月22日、スルホン系樹脂の低粘度グレードである「ウルトラゾーンP」のラインアップに、新たなポリフェニルスルホン(PPSU)の「ウルトラゾーンP2010」が加わったと発表した。

 新素材は、ウルトラゾーンPの優れた機械特性を維持しつつ、射出成形における流動性を向上させた。これにより、外食産業や航空機内での使用に適した洗練されたデザインの食器や耐熱容器など、より大きく複雑な形状の部品を製造することが可能になる。さらに、低い射出圧力と温度で充填できるため、原材料を加工する際のエネルギー消費量と部品重量を減らすことができる。

 また、この新素材は、高い耐薬品性と134℃までの過熱蒸気滅菌への耐性、耐火性ならびに既存のウルトラゾーンP3010が持つ優れた衝撃耐性と安定性を兼ね備えている。ノッチ付き衝撃強度は他の非晶質構造を持つ耐熱素材と比較して約10倍であり、高温でも耐性を発揮するため、洗浄と消毒を繰り返しても今回の新素材にはほとんど影響がない。その上、透明高耐熱プラスチックはEUおよび米国において食品の接触に対する適合性が認められている。

 同社のPPSUで製造された容器や鍋は、調理だけでなく食品の保存や保温にも使用できる。ホテルやレストランでは滅菌と洗浄剤に対する高い耐性が求められる。また、航空機内においては耐火性が特に重要となるため、火災時に熱や有害物質の放出が少ない難燃性の特殊プラスチックは、食器だけではなく座席や照明器具、通気孔、頭上の荷物棚などにも適している。

 ウルトラゾーンは、ポリエーテルスルホンの「ウルトラゾーンE」、ポリスルホンの「ウルトラゾーンS」を含む、同社のスルホン系樹脂製品群の登録商標で、この高性能素材は、電子機器、自動車、航空宇宙産業にとどまらず、ろ過用メンブレンや温水や食品と接する部品にも使用されている。ウルトラゾーンブランドは、優れた特性により熱硬化性樹脂、金属、セラミックの代替として利用することができる。

ウルトラゾーンP

 

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