隈研吾氏監修の施設に採用 デンカのフッ素系フィルム

2020年01月17日

ゴムタイムス社

 デンカは1月16日、建築構造膜用途への展開を進めている高機能フッ素系フィルム「テフカ」が、建築家の隈研吾氏が監修した東京・晴海のイベント施設「CLTパーク・ハルミ・パビリオン棟」に採用されたと発表した。

 テフカは、フッ素系樹脂のフィルム製膜・加工技術を活かして開発した製品で、耐候性、難燃性、二次加工性などの優れた特長に加え、ガラス並みの高い透明性および光透過性を持つECTFE(エチレン・クロロトリフルオエチレン共重合体)フィルムとなっている。木板を積層し繊維方向が直交するように接着した木質系材料であるCLTを利用した建築物向けに、今回、同社として初めて採用された。

 隈氏は、「ガラスより軽くて柔らかいので丸めて持ち運ぶことができる。移築するのにぴったりの素材で、僕らが求める完璧な透明性があった」とコメントしている。

 パビリオン棟は、CLTパーク・ハルミを象徴する、敷地の中央部に位置する建物で、通常は一般開放しており、人工芝生を敷き詰めているため憩いの場として利用される。今後は同施設をテナントとしてさまざまなイベントが開催される予定になっている。

パビリオン棟

パビリオン棟内部の様子

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