年頭所感 日本ミシュランタイヤ ポール・ペリニオ社長

2020年01月01日

ゴムタイムス社

 2020年の初頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年も、自動車、タイヤ業界は未曽有の変革の年となりました。CASEやMaaSの進化、地球温暖化や公害・災害など環境に関する脅威、そして消費税増税や世界的な経済成⾧の鈍化。メガトレンドが、モビリティに対する人々のニーズを変化させています。

 タイヤに関しては、ミシュランは昨年も国内におけるビジネスを成⾧させることができました。市場が弱含みを見せる中、自家用車セグメントでは、新製品およびタイヤのサイズバリエーションの拡充に関して、お客様から大きなご支持をいただきました。また、トラックやオフロード輸送分野におきましても、当社の製品やサービスは市場のニーズに応えて進化しました。当社のお客様と販売店の皆様の支援なしにこの業績は達成できず、心から感謝しております。

 当社は次の方針に沿い、2020年も引き続き皆様のモビリティに貢献してまいります。

 ―日本市場に新製品、新サイズ、もしくは新サービスを発表し、当社取扱製品の拡大および活性化を図ります。

 ―環境に配慮した「ミシュラン4R」や、天然ゴムの持続可能な生産のための取り組み、工場におけるエネルギーや二酸化炭素などの消費削減努力を継続し、世界をリードするタイヤメーカーとして「地球、人、収益のサステイナビリティ」の責務を追求します。

 ―大きな変化に向けて、社員一人一人のリーダーシップ意識を高め、自立的かつエンパワーされた強い組織を構築し
ます。

 ―当社が保有するミシュランガイドなどの資産を活用し、「ミシュランの体験価値」を皆様に引き続きお届けします。ミシュランガイドのさらなる地域拡大、サービス拡大にご期待ください。

 ミシュランは、モビリティの分野で、いつの時代もすべての人に“A Better Way Forward”を提供します。昨年発表した次世代エアレスタイヤ「ミシュラン アプティス プロトタイプ」の開発もその一環です。また、タイヤ事業を中核としながら、サービスやソリューション、ハイテク素材などの新分野の未開拓関連事業に展開を広げて参ります。

 今後も、お客様と販売店のご意見を真摯に受け止め、当社の経営の効率化と有効性の向上を実現する所存です。

 この場をお借りして、当業界のすべての皆様にとって2020年が健康で成功をもたらす年になることを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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