JBE 商工懇談・懇親会開く 横浜ゴムが自然加硫法紹介 

2019年11月29日

ゴムタイムス社

 日本ベルトエンドレス工業会(JBE、菅原孝夫会長)は11月28日、東京都台東区の伊豆栄梅川亭で商工懇談・懇親会を開催し、工業会会員企業の代表者や、ベルトメーカーから横浜MBジャパン、三ツ星ベルト、東部ゴム商組の山上茂久理事長ら36人が出席した。

商工懇談会の様子

 商工懇談会では、メーカー側を代表し、横浜MBジャパン工業資材販売本部の板井広典副部長と上原宜克コンベヤベルト技術サービスマネージャが「自然加硫に関するエンドレス方法」と題するレクチャーを行った。上原氏はテキスト「自然加硫接合法多層帆布ベルト編」を使い、自然加硫接合材料「QーPack」の適用範囲や使用時の厳守事項、ベルト加硫接合法の特長を説明した。
 質疑応答の時間では、会員企業から「ステップ式オーバーラップ接着の基準について」「ベルト接着後の養生時間を短くする材料が開発できないか」といった提案が行われ、約1時間に及ぶ商工懇談会は終了した。

菅原孝夫会長

菅原孝夫会長

 次いで、商工懇親会の挨拶に立った菅原会長は、菅原氏が会長を務める東部ベルトエンドレス工業会が毎年続けている安全・安心に向けた取り組み「法定講習会」を紹介し、「今年は東部ゴム商組のご協力で多くの方が出席し成功裏に終えることができた」と評した。
 また、菅原会長は今後のエンドレス業界の見通しに触れ、「人手不足の中で、当社でも協力工場が後継者難で廃業されたり、エンドレス業界でも職人不足の話をよく耳にする。そのなかで各種規制や環境配慮した作業に加え、人件費増など厳しい環境で仕事をしていると思うが、前向きに捉えると作業環境は良くなり、価格改定の実施に自信を持ってもいい。今後より付加価値の高い仕事ができるチャンスになる」などと述べ、挨拶を終えた。

 続いて、東部ゴム商組の山上理事長が乾杯の発声を行い懇親会がスタート。商工で緊密な交流を深める有意義な会となった。

乾杯の挨拶を行った山上理事長

 

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