東商ゴム工業 本社機能の一部を横芝工場に移管 小ロット多品種な生産体制強化へ

2019年12月09日

ゴムタイムス社

 ゴム、スポンジ、樹脂の各種ローラー部品を始め、ゴム単体製品の一貫生産を強みとする東商ゴム工業(東京都墨田区、末永大介社長)。

末永社長(中央)はじめ社員一同

末永社長(中央)はじめ社員一同

 同社の20年6月期現況を見ると、7~9月の受注金額は前年同期比5%程度下回る状況で推移していたが、10月に入ると回復基調に転じ、11月、12月も前年に比べて注文が増える見込みだ。

 また、同社は事業構造の変化などに対応すべく、10月1日よりこれまで本社で対応していた一括受注並びに経理処理などの機能を横芝工場(千葉県山武郡)に移管した。本社機能の一部移管の狙いについて、末永社長は「小ロット多品種な生産体制の強化が目的になる」と明らかした上で、「これからは毎月の受注金額がよりダイレクトにわかるようになる」と財務面での効果も強調した。

 同社のローラーは、OA機器を始め、繊維機械や食品機械、医療機器などさまざまな産業機械に組み込まれている。ここ数年の流れとして、新規顧客が着実に増えており、前期は約20件の新規顧客の口座を開設。今期もすでに数件の新規顧客を獲得できたという。

 今期については、印刷機械向けで試作を繰り返してきたローラー(外径φ50、800mm)が少量ながら動き始めた他、段ボール関係の製造工程で

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